1. 医学生による講義

本講義のメインスピーカーである医学生は、がんの基礎知識と予防の重要性について説明しました。
主なポイント
- がんは日常的に体内で発生しているが、免疫機能によって排除されることがほとんどである。
- 生活習慣の乱れやウイルス感染ががんリスクを高めるため、予防策が重要。
- HPVワクチンが子宮頸がん予防に有効であること。
- 正しい知識を持ち、予防のための行動をとることの大切さ。
生徒の反応
- 年齢の近い医学生による講義であったため、生徒たちは興味を持ち、積極的に傾聴する姿が見られました。
- 講義後には、疑問を持った生徒が自発的に質問に行く様子も確認され、関心の高さがうかがえました。
2. がんサバイバーによる体験談

久家さん(がんサバイバー)が自身の体験を共有しました。
主なポイント
- 29歳で子宮頸がんを発症し、診断当時の心情や治療の過程を振り返る。
- 家族や周囲の支えの大切さと、がん治療が人生に及ぼす影響についての考察。
- HPVワクチンが普及していれば予防できた可能性があることを強調。
- 「がんは決して他人事ではなく、予防と早期発見が鍵である」とのメッセージ。
生徒の反応
- 「実際の体験を聞くことで、がん検診の大切さを実感できた」との声。
- 家族や周囲の健康についても考えるきっかけとなった。
3. ロールプレイ:「生活習慣を見直すためのアプローチ」

授業の締めくくりとして、自分たちが大学生という設定で「友人に対して、どのように生活習慣を見直させるか」をテーマにロールプレイを実施しました。喫煙や飲酒の改善を促すための様々なアプローチを考える機会となりました。
内容
- 生徒たちは「健康意識の高い学生」と「生活習慣が乱れている学生」に分かれ、実際の会話を想定したやり取りを行いながら、本日学んだ知識を深めました。
- 食生活の改善や運動習慣の重要性について、どのように伝えれば相手が納得し、行動を変えられるかを考える。
生徒の反応
- 「押し付けるのではなく、相手の気持ちを考えながら伝えることの重要性を学んだ」との感想。
- 「自分自身の生活習慣を見直すきっかけになった」との声。
- 導入校
- 品川区立戸越台中学校(東京都品川区)
- 参加学生
- 近畿大学/2年
- 実施日
- 2025/3/3
- 対象
- 中学2年