実施校

渋谷区立広尾中学校(東京都渋谷区)

がんの基礎知識と予防の重要性についての授業を実施しました。

1. 医学生による講義

医学生が、がんの基本的な仕組みや発生のメカニズム、予防の考え方について体系的に解説しました。また、レントゲンやCT、MRIなどの画像検査に加え、手術療法・薬物療法・放射線治療といったがん診療の概要についても具体例を交えながら紹介しました。
講義では、単なる知識の伝達にとどまらず、クイズ形式の問いかけを取り入れることで、生徒自身が考えながら理解を深められるよう工夫しました。これにより、「がんは特別な人だけの病気ではなく、誰にとっても身近な病気である」という認識を自然に持てるような構成としました。
さらに、正しい知識を持つことが将来の健康行動につながることにも触れ、「がんは身近な病気であるからこそ、正しい知識を学び、備えることが重要である」というメッセージを強調しました。

主なポイント

  • 日本では一生のうちに2人に1人ががんになると言われている。
  • がんは体の細胞の遺伝子に傷がつくことで生まれる病気である。
  • 異常な細胞が増え続けることでがんが形成される。
  • 加齢や生活習慣などにより免疫の働きが弱くなると、がんが発生しやすくなる。
  • がんを早期に発見するためには、定期的ながん検診が非常に重要である。

2. がん経験者による体験談

がん経験者の河野さんより、ご自身の体験に基づくお話を伺いました。

二人の娘を育てる母親として忙しい日常を送る中、約8年前に乳がんと診断された当時の状況についてお話しされました。突然の診断による大きな衝撃や不安、治療と日常生活を両立する難しさなど、実体験に基づく具体的なお話は、生徒にとって非常に印象深い内容となりました。
講演では、自身の経験を振り返りながら、がんは決して特別な人だけがかかる病気ではなく、誰にでも起こり得るものであること、そして早期発見によって治療の選択肢や回復の可能性が広がることについて、実感を込めて語られました。
また、がんをきっかけに健康についての意識が大きく変化したことや、日々の生活を大切にするようになった思いについても共有され、生徒にとって「命」や「健康」を自分ごととして考える機会となりました。
河野さんは「がんと聞くと怖い病気というイメージを持つかもしれませんが、正しい知識を持つことで向き合うことができる」と述べ、将来大人になった際には検診を受けることの重要性を強く呼びかけました。

主なポイント

  • がんは特別な人ではなく、誰にでも起こりうる病気である。
  • 早期発見が非常に重要であり、治療の結果にも大きく影響する。
  • 大人になった際には、定期的ながん検診を受けることが重要である。
  • 正しい知識を持つことで、がんに対する不安を減らし、適切に向き合うことができる。

3. 生徒の反応・学び

授業を通して、生徒たちは終始真剣な表情で講師の話に耳を傾けており、要点をメモする姿も多く見受けられました。特にクイズ形式の問いかけでは、多くの生徒が積極的に手を挙げて回答するなど、主体的に授業へ参加する様子が印象的でした。
医学生による科学的・客観的な説明と、がん経験者による実体験に基づく話の両方を聞くことで、生徒たちはがんについて「知識として理解する」だけでなく、「自分や家族にも関係する現実的な問題」として捉えることができたと考えられます。
また、授業後には「がんは怖いだけの病気ではなく、早く見つければ治る可能性があると知った」「家族にも検診の大切さを伝えたい」といった前向きな意識の変化が見られ、健康に対する関心の向上や行動変容のきっかけとなる有意義な学びの機会となりました。

実施校
渋谷区立広尾中学校(東京都渋谷区)
参加学生
名古屋大学3年、がん経験者
実施日
2026/2/13
対象
中学2年

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